わたしがこの職種を志望したきっかけは、ハローワークの求人からでした。

　５０代６０代と年齢を重ねても安定して働ける、手に職をつけたい！というのが一番の志望動機です。

　送電線の仕事は、鉄塔の足元を深く掘削して、コンクリートで成型する基礎や、基礎の上に部材を組み上げていく組立、組上がった鉄塔間に電線を張る架線、電線下の樹木の伐採など、非常に多岐に渡ります。

　どの仕事も、巨大な重機を使用し、何トンもある重量物を使用し、地上何十メートルもある高所で作業し、山間部にはヘリで資材を運搬しと、とにかくスケールがすごいです。

　時に危険な作業もありますが、災害が起きないように、環境や工法、作業手順など関西電力の指導の下、徹底的に安全が追求され、整備されています。

　送電線業界は、「電気」というライフラインに携わる仕事で安定していること、資格や免許を会社から取得させて頂けるので手に職がつくこと、直接社会の役に立てる仕事であること、など、様々なやりがいがあります。

　できなかったことが少しずつできるようになった時、地上から組み上げていく鉄塔が完成した時、その日の作業が終わって先輩や仲間と仕事や趣味の話、他愛もない話をしながら帰る時、達成感ややりがいを感じます。そしてやっぱり、一番最初に鉄塔に上って見渡した時の景色はずっと印象に残っています。他の仕事にない特別な技術や体験が手に入る。それがラインマンの魅力だと思います。

　送電線工事は覚えることも力作業も多く大変ですが、頼れるベテランの先輩方から日々教わりながら、１日でも早く一人前になれるように頑張ります。